病理医に任されている仕事とは

医療系の中でも「病理医」に着目しているとても珍しい漫画「フラジャイル 病理医岸京一郎の所見」。
「フラジャイル」としてドラマ化もされ、とても大きな反響を呼びました。すでに医師として働いていればこの職種の存在は当然知っているでしょうが、中には何らかの理由で病理医への転職を目指している人もいるかもしれません。

医師転職の候補先として必ず選択肢に入れておくべきかはさておき、この職種についての知識を持っておくことは非常に重要でしょう。

病理医とは、患者の臓器や、患者から採取された組織や細胞などを観察し、どのような病気を患っているのか、患っているとすればどの程度の段階にそれがあるのかなどを判断することを主な仕事内容としている医師のことです。

疾患の原因を追求し、その原因や状態に見合った治療方法、あるいは病気そのものを判断し、実際に手術等を行う医師と協力しながら患者の診療に携わります。
また、すでに死亡した患者の細胞等から死因などを判断するのも病理医の仕事内容の一つです。

病理医が活躍するのは手術前や手術後だけとは限りません。
オペの最中にも必要があれば患者の臓器等の状態を見極め、問題がないかを随時チェックしていきます。
こうしたことを含め、いわゆる病理診断を行うのが病理医の仕事になるというわけです。

病理医の医師募集・転職方法について

  気になる病理医の年収もチェック

治療方針を見極めたり病気の発見を正確に行うために必要な病理診断。
それを専門に仕事を行うのが病理医と呼ばれる職種なわけですが、ではこの病理医になると他の医師と待遇の面で違いが出てくるものなのでしょうか。

医師転職を目指している人全てが待遇を優先するわけではないでしょうが、しかし、気にならないはずがありません。
病理医のそれについてもある程度把握しておいた方がいいでしょう。

病理医の年収は1,200万円ほどと言われています。
求人数の多さで見れば1,000万円から1,200万円ほどの求人が最も多くの割合を占めていますが、2,000万円前後の求人も散見されるため、平均すると年収は1,200万円から1,300万円ほどとなるでしょう。

他の診療科目の医師と比べて、特別高いわけでも低いわけでもありません。
医師の平均年収と同程度であると思っておいて間違いないのではないでしょうか。

待遇に関しては非常に幅があることも知っておくべきです。
病理医の場合、年収800万円や950万円など1,000万円を下回る求人も珍しくはないので、待遇最優先の医師は、高額な収入を容易に得られる分野ではないということを頭に入れておきましょう。

  病理医に関するまとめ

  患者から採取された組織や細胞などを観察
  どのような病気を患っていてどの程度の段階かを判断
  死亡した患者の細胞等から死因などを判断
  オペの最中の患者の状態に問題が無いかチェック
  年収は1,200万円ほどで、高額な収入を得られる分野ではない

 

病理医・専門病理医になるまでの道のり

  病理医になるまでは他の医師と同じ

細胞や組織などを顕微鏡で観察し、病気の有無や状態をチェックする病理診断を行うのが病理医の主な仕事となります。
この病理医は非常に専門的な知識が必要となる職種ではありますが、病理医になるまでの過程は他の診療科目の医師と変わりません。


※病理診断科への転職支援サービス
https://www.dr-10.com/subject/byouri/

大学の医学部で学び、その後医師になるための国家資格を取得したら、臨床現場での研修を受けることになります。
臨床研修期間は現在のところ最低で2年。
いわゆる初期研修と呼ばれるもので、医師に必要な基礎的な知識等を身につけるために行われるもの。

この臨床研修では内科や救急部門などの必修科目が用意され、それとは別に外科や小児科、精神科などから選択必修科目を選ばなければなりません。

この時点では病理医に関して専門的な研修を受けることはありませんが、それは、必修科目に含まれていない他の診療科目を目指す医師にとっても同じこと。

病理医になるには、この初期研修を修了したのちそれぞれ進みたい道を選択し、そこで専門分野や領域に関する診療技術を身につけていきます。
その際病理科を選択すれば、病理医としての仕事を行うことができるようになるわけです。

  病理専門医になるまでに必要なこと

病理医になるのであれば、できれば病理専門医を目指すことをおすすめします。
専門医制度は非常に多くの分野・領域に及び、その中には当然病理医も含まれています。
病理医の場合、初期臨床研修修了後にこの分野の専門医研修を4年以上受けることで、専門医になるための試験資格を取得することが可能となります。

他にも、日本病理学会の会員でなければならないとか、必要な論文や学会が定められているとか、試験を受けるために求められるものが複数定められていますが、それらをクリアすれば試験を受けることができ、合格することで病理専門医となることができます。

合格率は毎年70%から80%ほどとなっているため、他の専門医と比較しても難易度はそう高くはありません。
むしろ、専門医研修を受け受験資格さえ整えば、合格しやすい分野と言えるでしょう。

ただの病理医になるのと病理専門医になるのとでは、その後の働き方や収入などにも差が出てくることが考えられるので、できれば専門医を目指しておきたいところです。
もちろん、これから病理医へと転職しようと考える医師も、専門医研修などに時間はかかるかもしれませんが、ここを目指して動き出すことをおすすめします。

※日本病理学会認定病理専門医とは?
http://pathology.or.jp/senmoni/board-certified.html